ひとり暮らしの親、判断力が心配なときに考えたいこと
離れて暮らす親がひとりで生活していると、物忘れが増えていないか、生活に支障が出ていないかと気になることがあります。松山にお住まいのご家族から、そうしたお悩みを伺うことも少なくありません。今回は、判断力に不安が出てきた親と、その先の相続について考えておきたいことをまとめます。
松山でも増えている、高齢者のひとり暮らし
愛媛県の調査によると、松山市の65歳以上人口のうち、単身で暮らす方は3割を超える水準にあるとされています。子世代が進学や就職で松山を離れ、実家には親だけが残るというご家庭も多く、離れて暮らす家族にとっては、日々の様子が見えにくいという事情があります。
ひとり暮らしが続く中で判断力の変化に気づくのは、電話の内容がかみ合わなくなった、同じ話を繰り返す、通帳や書類の管理が乱れてきたといった、日常のささいな違和感からであることが多いようです。こうした変化は、財産の管理や将来の相続にも関わってくる問題です。
判断力が低下すると、財産の手続きが難しくなることがある
本人の判断力が低下すると、不動産の売買や大きな金額の契約など、法律行為を本人だけで行うことが難しくなる場合があります。家族が代わりに手続きを進めたいと思っても、本人の意思確認ができない状態では、思うように進められないことがあります。
そのため、判断力がまだしっかりしているうちに、財産の状況を整理し、今後どう管理していくかを話し合っておくことには意味があります。これは本人の意思を尊重しながら備えるための取り組みであり、家族の都合だけで進めるものではない、という点も大切にしたい視点です。
実家をどうするかは、亡くなったあとの課題にもつながる
親がひとりで実家に住み続け、判断力の低下や体調の変化から施設に入る、あるいはそのまま亡くなるといった経過をたどると、実家が空き家として残ることがあります。総務省の調査によると、愛媛県の空き家率は19.8%となっており、全国的に見ても高い水準にあるとされています。
空き家になった実家は、相続の場面で名義や管理をどうするかという課題として、あらためて家族の前に現れます。判断力が低下する前の段階から、実家をどう活用するか、将来的にどう手放すかについて家族で話し合っておくと、いざというときに選択肢を検討しやすくなります。
- 本人の意思が確認できるうちに、財産の状況を家族で共有しておく
- 実家を将来どうするか、大まかな方向性だけでも話しておく
- 判断力の変化に気づいたら、早めに専門家へ相談する
相続や終活のお悩みは、状況によって相談すべき専門家が異なります。当法人の「かんたん相談診断」では、いくつかの質問にお答えいただくだけで、お悩みに合った専門家をご案内します。まずはお気軽にご利用ください。
参考資料
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